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ガイドプレス
   ケアンズガイド通信(2005年2月号) 
 
歯板がキラリ
 エアという、小さな町のアルバビーチからボートで約40分の沖合には、船体の長さ約110mのSSヨンガラが眠っています。SSとはSteam Ship(蒸気船)の略です。94年前に99回目の航海中だったSSヨンガラは無線装置がなく、灯台から連絡を受けることができず、風速80kmを超したと思われる暴風雨の領域に入ってしまい、121名の乗員・乗客と一頭の馬と共に水深約30mの海底に飲み込まれてしまったのです。
  不運にも次の100回目の航海には無線装置が取り付けられる予定でした。そんな暗い過去を持つSSヨンガラも今ではこの様なカワイイ顔をしたモヨウフグが住み着いています。少し開いた口からは人間の歯によく似た歯板を見ることができます。その歯板の強さはそうとうなものです。岩をかじっている時に、耳を澄ますとガリッガリッという音を聞く事が出来ます。体長は顔に似合わず約90cmの大きさです。SSヨンガラをグルッと一周すれば、ちぃ〜さいものからバカデカイものまで数え切れないほどの魚たちがいます。

   パースガイド通信(2004年7月号) 
 
今日も勝ったぞ!
 パースは、秋の気配を感じさせる陽気となりましたが、海の中は、まだまだ元気!イルカたちは冬を迎える準備のため、食欲旺盛です。この季節は水中で会っても、食べることが忙しいようで、遊んでくれません。イルカは、いつも笑顔で海の中を泳いでいますが、常に仏頂面で、水底にじっとし、ダイバーが近づいても睨みつけるだけで、全く愛想のない奴が写真の彼です。(Gurnard perch カサゴの仲間)オーストラリアの南西部の岩礁や砂地に生息し、でかい頭と、力のある目が特徴です。彼を見つけたダイバーは、最初は、喜んで近づいていきますが、あまりの眼光の鋭さに、思わず目を伏せてしまいます。彼には別段、ダイバーを睨みつける理由など、ないはずですが?しかし私は、彼の秘密を見てしまったのです。ダイバーが、彼とのにらめっこに負けて、その場を離れるために、後ろを振り向いた瞬間、口元だけが、微かに笑った瞬間を。「今日も、勝ったぞ」

   パースガイド通信(2004年6月号)
 
軍艦、分譲します!
 パースは、そろそろ秋の気配がしてきましたが、日中の気温は、25~30度、快晴です。
この季節は、海からの風がおさまり、比較的安定したコンディションが続きます。そこで冬を迎える前に、潜って頂きたいダイブサイトがあります。内部潜入可能な沈船HMAS SWAN、ダンズボロー沖水深30mに横たわる、全長114mの軍艦です。7年前にダイバーのために沈められてから、毎年、棲み付く魚の数を増やしています。ここの魚たちは、沈船を分割し、うまい具合に棲み分けています。船首には、ハリセンボンの群れが、操舵室の近くには、ハタンポの群れ、船の中央の一番水深の浅い場所には、ツバメウオの群れ、小さな穴には、ギンポの仲間が棲み、まるで分譲住宅のようです。たまたまこの沈船に流れ着いたのか、それとも沈船情報が海の掲示板に載っていたのでしょうか?そういえば、私のところにも、メールがきていたような・・・

   パースガイド通信(2004年4月号)
 
長年連れ添った女房たち
 40度!パースの夏は手加減なし。海も空も青く、最高のコンディションが続いています。世界的に知られる「美しく、住みやすい街パース」ですが、ダイビングに関しては、まだまだその知名度は低いと言えます。そこでこの夏、おすすめのダイブサイトを紹介しましょう。Busselton jetty という桟橋がパースの南にあります。そこは、全長2キロの桟橋がインド洋に突き出て、その下を潜ると、オールドワイフ(固有種)の群れに囲まれます。(本物の古女房に囲まれるのだけは避けたいですが)、通常はあまり群れることがないオールドワイフですが、この桟橋の下では、バディが見えないほどの群れです。ハタンポ、ハリセンボンの群れ、イザリウオ、コモン・シードラゴンなどがみられ、水深10m、透明度30mのリラックスダイブができます。初心者の方の水中写真撮影にも、最適で、数多くの地元のダイバーが集まって来ます。パースにお越しの際は是非、潜ってみてください。

   パースガイド通信(2004年3月号)
 
青い悪魔は、幸せを呼ぶ!?
 パースの夏は本番、2月、3月が1年で一番気温が上がります。それに伴い、水温も私たちの期待を裏切りません。インド洋に浮かぶ、ロットネストアイランド周辺のダイブサイトでは、透明度も最高にあがり、ベストシーズン突入です。ロットの海底は地形が複雑で、数多くのスイムスルーや、洞窟があり、岩場の陰を覗いていくとそこには、鮮やかな青で、穏やかな目をした、ウエスタンブルーデビル(タナバタウオの仲間)に会うことができます。その青は、悪魔の名にふさわしく、惹きこまれるような魅力があり、一度見てしまったダイバーは、その場をなかなか離れようとしません。(ちょっと怖い?)ロットの周辺では、比較的簡単に会うことができるのですが、中には何度潜っても、その人だけ会うことができない、ということがあり、「ブルーデビルに会うと、幸せになれる」という伝説を信じるのならば、この方の未来が若干、心配になってくるのは、大きなお世話でしょうか?
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